料理教室に通った男性対象調査

調査対象 実施先のお料理教室に6ヵ月以上通った20代~60代の男性受講生 368名 調査実施先 一般財団法人ベターホーム協会
調査方法 インターネットを利用したアンケート調査 調査期間 2016/11

調査結果の概要

全国で料理教室を開催する一般財団法人ベターホーム協会は、男女ともに料理は必須の生活技術だと考え、1991年より男性だけの料理教室を開催しています。高齢化、女性の社会参画の推進といった社会状況を考えると、男性が料理の技術を身につけ、家庭で料理をすることはこれからますます重要なことと考えられます。そこで、これから料理を始めようという男性の参考にしていただこうと、料理教室に6ヵ月以上通った20代~80代の男性受講生を対象に、料理を習い始めたきっかけや習ってからの変化、周囲の反応などの実態及び男性が料理をすることについての意識を調査しました。まず、料理教室に通い始めた理由を尋ねたところ、、「趣味や楽しみのため」56.7%という考えの人が多数派でした。子の誕生、妻の病気や死別、介護などをきっかけに「生活上必要に迫られて」料理教室に通い始めたという人は11.5%に留まりました。また、料理教室に通う前と現在(通った後)の家での料理頻度を見ますと、家で「月2~3回以上料理をする」人は、<料理教室に通う前>では31.3%だったのに対し、<通った後>では83.7%に増加しています。料理教室に通って感じたことを尋ねました。「今後も料理を続けようと思った」73.90%が最多で、「料理はおもしろいものだと思った」72.30%が2番目に多い回答でした。“教室で習ってきたメニューを披露し、感心されるとともにとても喜んでもらっている(40代)”“妻や孫においしいと言ってもらえるのが一番うれしい(60代)”など、家族に喜ばれることで充実感を得ている様子が伝わってくるコメントも多数ありました。男性が料理をすることについてどのように考えているのでしょうか?尋ねたところ、「もっと積極的にやるべき」47.3%、「あたりまえのことなのでやるべき」38.0%の合計が85.3%。肯定的で前向きな考えの人がほとんどでした。一方、料理教室に通っていても「必要に迫られていなければやらなくてよい」11.4%、「やらなくてもよい」1.6%という考え方の人もいます。特に40~50代は「あたりまえのことなのでやるべき」30.4%という割合が(他の世代より)低く、「必要に迫られていなければやらなくてよい」19.0%と答えた割合が高いという結果になりました。(他の設問でも40~50代は、料理教室に参加するのにためらいがあった人や、“男性なのに料理を習うのは恥ずかしい”と答えた割合が20~30代の若い世代や60代以上のシニア層に比べて高く、これらの人は料理をすることに覚悟が必要で、やや消極的な考えを持っていると考えられます。)

調査結果

あなたが料理教室を受講したのはなぜですか?(複数回答、n=368)(単位:%)
料理教室に通う前と現在(通った後)の家での料理頻度(単一回答、n=368)
<通う前>(単位:%)
<通った後>(単位:%)
料理教室に通って感じたことは?(複数回答、n=368)(単位:%)
男性が料理をすることをあなたはどう思いますか?(単一回答)
<全体、n=368>(単位:%)
<40~50代、n=79>(単位:%)