ペットと子どもに関する調査

調査対象 子どもが小学校を卒業するまでにペット(犬・猫)の飼育をした経験を持つ959名 調査実施先 アイペット損害保険株式会社
調査方法 インターネットアンケート 調査期間 2017/03/03~2017/03/04

調査結果の概要

2016年4月1日現在、日本の15歳未満の子どもの数は1,605万人である一方(総務省統計局「人口推計」)、犬・猫(以下ペット)の飼育頭数は1,979万頭(一般社団法人ペットフード協会:2016年)と、今やペットの数が子どもの数を上回っています。加えて、室内飼育率の高まりやペットの家族化により、ペットは子どもにとって年々より近い存在になっていることが予想できます。小学校を卒業するまでにペットと過ごすことは子どもにどのような影響があるのか?ペットは子どもにとってどのような存在なのか?今回、アイペット損害保険株式会社では、子どもが小学校を卒業するまでにペットを飼育した経験を持つ方を対象にペットとの暮らしが子どもに与える影響について調査しました。まず、子どもにとってのペットの存在について尋ねたところ、「友達」という回答が48.6%となり、「兄弟・姉妹」が41.4%となりました。そして、ペットが子どもに与えた影響として「思いやりの心を持つようになった」51.3%という回答が第1位となりました。以下「動物が好きになった」43.6%、「命の大切さを理解できるようになった」43.5%の順となっています。続いて、お子さんがペットのどのようなお世話をしていたか尋ねました。「遊び相手となる」68.9%が1位となったことから、お子さんとペットが一緒に過ごす時間が長いことが伺えます。2位は「ごはんをあげる」66.6%となっています。愛するペットとの暮らしはかけがえのない時間ですが、ペットとの別れを避けることはできません。ここからは、ペットとの別れについて尋ねました。その結果、約7割(67.8%)の子どもがペットと別れた経験を持つことが分かりました。ペットと別れた場合、新たなペットを迎え入れる割合はどれくらいなのでしょうか。「ペットとの別れを経験したことがある」と回答した方にその後のペット飼育意向を尋ねたところ、「既に迎え入れている」43.2%が最も多い回答となりました。さらに、「既に迎え入れている」と回答した方を対象にペットを迎え入れた理由を尋ねたところ、「動物が好きだから」21.4%が最も多く、次いで「ペットがいるのが当たり前だから」20.4%となりました。ペットとの生活を経験すると、新たなペットを迎え入れる傾向が強い事がわかります。新たに迎え入れた理由は様々ですが、ペットの存在が子どもだけではなく、自らに与えている影響も大きく、存在として当たり前になっている傾向があるようです。今回の調査から、子どもはペットのお世話や遊びを通じて思いやりの心を育むことが分かりました。加えて、ペットが家族に与える影響も大きく、子どもにとっても家族にとっても大切な存在になっているということが言えそうです。

調査結果

子どもにとってペットはどのような存在ですか(全体、n=959)(単位:%)
ペットは子どもにどのような影響を与えましたか(全体、n=959、上位5項目抜粋)(単位:%)
子どもはペットのどのようなお世話をしていましたか(n=909、※兄弟・姉妹がいる場合は、最もペットのお世話をした子について聞いています)(単位:%)
あなたの子どもは、ペットとの別れを経験したことがありますか(全体、n=959)(単位:%)
今後、ペットを迎え入れたいと思いますか(n=650、※「あなたの子どもは、ペットとの別れを経験したことがありますか」の設問で「ある」と回答した方)(単位:%)
ペットを迎え入れた理由を教えてください(n=201、※「今後、ペットを迎え入れたいと思いますか」の設問で「既に迎え入れている」と回答した方)(単位:%)