電力自由化および電気料金に関する意識調査

調査結果の概要

2016年4月1日から各家庭が電気の購入先を自由に選べる“電力小売自由化”が開始し、約半年が経過しました。開始以降、多くの事業者が参入し、市場競争が活発化しています。凸版印刷株式会社が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!（シュフー）」は、「Shufoo!」を利用する全国の既婚女性を対象に「電力自由化および電気料金に関する意識調査」を実施しました。まず、2016年4月から始まった“電力自由化”について知っているか尋ねました。その結果、主婦の97％が「内容を知っている」50.5％、また、「聞いたことはある」46.7％と回答し、ほぼ全員が認知していることがわかりました。これは2016年1月に実施した前回調査の結果（85.3％）より12ポイントも増えており、実際に電力自由化が開始してから確実に認知が広まったとうかがえます。次に電力自由化に伴い、電力会社を変更したかどうか聞いたところ、実際に「変更した」のはたったの5.7％。ほとんどの家庭（91.8％）が電力会社を変更しておらず、電力会社の乗り換えは進んでいないのが実態のようです。一方、電力会社を変更した主婦に、電力会社を選ぶ決め手を尋ねたところ、1位が「電気料金が安い」48.2％、2位が「携帯電話・インターネットなどとの“セット割引”がある」33.3％と回答し、家計の節約に直結するかどうかが決め手となっていることが判明しました。さらに電力会社を変更した主婦のうち約3割の主婦が、電気代が「安くなったと実感した」29.5％ことがわかりました。しかし、「わからない」48.9％、「変わらない」20.6％の回答が大半を占め、まだ節約はできていないと感じているようです。また、電気代が「安くなったと実感した」主婦に、昨年同月と比較し、月額の電気料金がどれくらい安くなったか尋ねたところ、「500円～1,000円未満」32.2％が最多で、次いで「1,000円～1,500円未満」17.3％と続き、年間『約12,000円前後』の節約になることが判明しました。最後に、2017年4月に開始する“ガス小売自由化”について知っているか聞いたところ、主婦の約3割が「内容を知っている」5.7％、「聞いたことはある」25.7％と回答しました。また、認知している主婦のうち34.6％が、ガス会社を「料金が安くなるのであれば乗り換えたい」という意向があることも明らかになりました。今回の調査では、電力会社の変更は、安心感があった上で家計の節約に繋がるお得があるかが決め手であることが判明しました。全体的に電気やガスなどの生活に必要不可欠なインフラにおいては、まずはお得より堅実性を重視し、その上でお得であれば変更を検討する傾向があると見受けられます。

調査結果