認知症に関する調査 |
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調査結果の概要
高齢化社会が進む中、テレビや新聞などで認知症に関する話題を耳にしない日はありません。このたび株式会社公文教育研究会では、20代~60代の男女1,000人を対象に、認知症に関する調査を実施しました。そこから見えてきたのは、認知症への不安、そして「学習療法」など、症状を改善する取り組みへの期待でした。「認知症」のイメージをお聞きしたところ、「自分はなりたくない」61.1%を筆頭に、「介護が難しい」57.1%、「迷惑をかける」56.9%が上位に入りました。自分自身が認知症になった時、不安に感じることを聞いたところ、「家族に身体的・精神的な負担をかける」62.8%がトップとなりました。以下半数以上の方が「人の世話を受けないと生活が出来なくなる」59.0%、「日常生活が送れなくなる」56.5%、「身内のことを忘れてしまう」50.5%と答えています。認知症発症時に受けたいサポートのトップは「高齢者介護施設」45.8%、続いて「高齢者サービスのある住宅」35.4%となりました。初めの設問の通り、認知症のイメージには「介護が難しい」「迷惑をかける」が上位に入っていることから、発症時には外部サポートを望む傾向がより強くなることが推測できます。認知症の予防方法として関心があるものでは、「脳トレ」51.9%、「1日30分以上の運動」45.0%、「読み書き・計算の練習」40.4%がトップ3となりました。認知症の治療や進行を抑える療法についてはどれくらい知られているのでしょうか。各種療法について説明を提示したのち、知っている療法についてお聞きしたところ、5割以上の認知があったのは「薬物療法」60.1%、「生活習慣改善療法」56.0%、「学習療法」55.0%の3つでした。認知症になった際に自分自身が受けたい療法をお聞きすると、トップが「学習療法」37.9%。以下「音楽療法」32.4%、「生活習慣改善療法」31.8%と続き、一番知られていた「薬物療法」は21.9%という結果でした。